歳を取ると共に体が衰えるのは避けて通れないことです。私も50代になってから毎月膝に注射を打つようになりました。高齢者が多い警備業界、どこの警備隊でも「膝が痛い」「腰が痛い」などの声が日常的に聞こえてきます。そんな体の不具合を理由に動けないことを正当化する高齢隊員が少なくありません。
体の不具合とやる気がないのは紙一重
私自身、腰痛や膝痛で通院したことがあります。その期間、巡回業務を他の隊員に代わってもらった経験があります。なので体の不具合は仕方ないことだと思ってます。特に高齢になれば体のあちこちにガタが来るのは避けられない現実です。しかし、だからと言って一年中、それを理由に巡回業務を回避したり、立哨業務を減らすことになったら他の隊員からどう思われるでしょう。最初は快く代わってくれてもだんだん「みんなと同じ給料もらってるくせに」などと不満が出てくるのではないでしょうか。そしてその不満が隊全体に広がり、人間関係の悪化に繋がることにもなります。
警備員は常に見られている
体に不具合があるとどうしても動きが鈍くなります。歩く速度が遅い、足を引きずる、お客様対応時に「どっこいしょ」などと無意識に掛け声が出てしまうなど。こうした動作は傍から見るとやる気がなさそうに見えてしまいます。警備員は施設の治安を守るために事件事故を防止するのが仕事です。しかし、クライアントが動作が鈍い警備員を見たら「大丈夫か?」と不安になるのではないでしょうか。
高齢者が多いから似たようなハンデがある警備員は複数いる
中高年になれば体の不具合の一つや二つあるものです。それでも頑張る気持ちがあるか、体を言い訳にして楽をしようとするか、私がこれまで出会った高齢隊員は残念ながら後者の方が多いです。もちろん、無理は良くないですがやる気のない態度は警備隊の士気を下げることになります。こうした高齢警備員が集まるとまるで老人ホーム、警備隊の存在意義がなくなってしまいます。
まとめ
①体の不具合を言い訳にする高齢警備員が多い。やる気のない勤務態度が他の隊員の不満を生む。
②動きが鈍いとやる気がないように見られてしまう。警備員は常に人に見られていることを意識するべき。
③ハンデがあるからこそ人一倍頑張る姿勢を。体に不具合があっても気持ちまで不具合にならないように心がけるべき。
以上、体の不具合を言い訳にする高齢警備員についてでした。警備業界は高齢者も働けますが、ある程度体力も必要です。前の会社の人事担当から聞いた話ですが、応募の面接に来た高齢者の歩き方がフラフラで今にも倒れそうに見えたそうです。しかし、面接で健康状態を尋ねたら「良好です」と答えたとか。結局、この方は不採用にしたそうです。『立ってるだけで金がもらえる』と勘違いして入って来る警備未経験の高齢者がいますが、警備の仕事はそんな甘いものではありません。