警備会社が採用しない人

警備会社に限らず、会社に望まれる人材は就業環境や勤務条件が悪くても給料が安くても不平不満を言わず、残業や休日出勤などの会社の要請に黙って応じてくれる人ではないでしょうか。

私は人事担当の経験がないので応募者の面接はしたことはありません。なのでこれまで在籍した会社の人事担当や管理職から聞いた話をまとめました。

欠格事由に該当する人

欠格事由とは?警備業法第3条〔警備業の要件〕で定められている警備員になれない条件のことです。欠格事由は全部で8つですが、ここでは条文は割愛して主な条件をピックアップします。『自己破産をして復権を得ていない』『アルコール中毒・薬物中毒』『精神的な障害があり、円滑なコミュニケーションがとれない』などです。精神障害については軽度の鬱病で『警備業務に支障がない』との医師の診断があればOKです。まぁ、普通に資金管理ができて犯罪に関わるようなことがなければ、つまり普通に生きていれば警備員になれます。

礼節がない人

霞が関中央省庁勤務の時にこんなことがありました。この現場に配属予定の応募者が現場見学も兼ねて隊長と面談することになりました。応募者は推定年齢50代前半の男性、部外者なので受付票に記入をお願いしたのですが「何?これに書くの?」といきなりタメ口、一瞬でこの人と一緒に仕事したくないと思いました。隊長とも面談しましたが「礼節がないので不採用にしました」とのことでホッとした記憶があります。

また、同じ中央省庁で礼節のない女性が配属されました。いきなりタメ口、先輩隊員を呼び捨て、高齢隊員をジジイ呼ばわりと最悪の新人でした。立哨業務の高齢隊員を「ジジイの立ちんぼ」と笑い、「事件や事故があってもジジイじゃ走って現場確認できないじゃん」(確かに一理あるけど)と高齢隊員をバカにする暴言の数々。ちなみに年齢44歳、社会に出たばかりの若い子ならいざ知らず、これまでどんな社会人生活を送ってきたのか不思議でした。私も業務の事で彼女に注意したことがあったのですが、不貞腐れて小声でブツブツ何か言った後、受付所のドアを荒々しく閉めて行きました。口だけでなく、性格も悪かったようです。結局「和を乱す」との隊長判断で1カ月で追い出されました。会社は違う現場を用意したようですが悪態ついて退職したそうです。

経歴詐称

転職回数や空白期間を偽って入社して嘘がばれたら解雇されることも。警備会社の場合、前職調査があって会社にもよりますが過去5年ぐらい遡って在籍確認をするようです。特に同業他社への転職だと入社した会社に以前在籍した会社で一緒に働いていた隊員がいたなんてこともあるかもしれません。実際、私が今いる会社に前の会社の隊長がいましたから。現場が違うので直接会ってませんが、その人と同じ現場にいた隊員さんから「前、○○警備にいた××さん知ってる?」と聞かれて驚きました。私は経歴詐称はしてないし、○○警備にいたことも履歴書に明記していたので何の問題もありませんでしたが。

まとめ

①欠格事由に該当する人。警備業法第3条で定められている欠格自由に該当しない条件で警備員として働くことができます。

②礼節がない人。いきなりタメ口はNGです。

③経歴詐称。転職回数が多かったり、短期間で退職した会社など記載したくないかも知れませんが、嘘がばれたら解雇されることもあります。空白期間が長い場合、突っ込まれることがありますが、①の欠格事由に関わることで逮捕拘留の事実がないかの確認のためです。

以上、警備会社が採用しない人についてでした。①は警備業法に基づく採用基準ですが、②と③はどんな業界でも不採用になるでしょう。最低限の礼儀をわきまえて嘘はつかないようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました