待機時間と休憩時間

施設警備では毎日のタイムスケジュールに沿って業務を行います。その中で配置に着かない空白の時間、休憩時間と待機時間があります。ただし、双方の違いを把握しておかないとただ働きをさせられて賃金に反映されないことになります。

待機と休憩の違い

待機時間・・・緊急時に現場に呼ばれる。

休憩時間・・・仕事をしていない休み時間。

待機時間は実際に配置について仕事をしていなくても、緊急時にいつでも出動しなければならない状況です。一方の休憩時間は、労働時間に当たらない自由時間です。労働基準法では、待機時間は労働時間として賃金支払い義務が生じます。ただ、私がこれまで在籍した会社(現場)では待機と休憩が明確に区別されてなかったです。待機時間に喫煙室に消えて行く隊員が普通にいました。賃金も待機時間はカウントされず、タイムスケージュール上の実働時間で支払われていました。

ただ働き

法律上は労働時間と見なされるはずの待機時間、実際は仕事してないからと休憩時間と同じ扱いにする会社。待機と休憩の区別がないと緊急時に待機者だけでなく、休憩中の隊員まで駆り出される事態になります。しかし、待機と休憩の区別ができない会社では、時間外労働分の賃金が支払われることはなく、結果的にただ働きとなります。警備業界はこのようなブラック企業が多数存在しています。

仮眠時間

24時間勤務の仮眠時間、人数が多い警備隊で二班に分かれて仮眠を取る場合、緊急事態が起きても勤務中の班で対応できるので仮眠=休憩時間になります。しかし、2~3人の少数の場合は緊急事態が起きたら出動しなければならない待機時間なので労働時間と見なされるはずです。しかし、ほとんどの会社は仮眠時間は賃金に反映しないです。

まとめ

①待機時間と休憩時間は大きく違う。しかし、ほとんどの会社は待機と休憩の区別ができない。タイムスケジュールの配置時間のみを実働時間として給料計算されてしまう。

②待機時間や休憩時間に緊急対応しても時間外手当がなく、ただ働きになる。

③仮眠時間も緊急時に出動しなければならない現場は待機時間のはず。しかし、ほとんどの会社は仮眠時間は休憩時間とされて給料に反映されない。

以上、待機時間と休憩時間の違いについてでした。待機時間に仮眠室で寝ていたり、煙草を吸いに喫煙所に行ったり、認識が休憩時間と同じになっている隊員も少なくないです。なので逆に休憩時間に緊急対応させられても不満が出ないのかもしれません。

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