ヒマな現場

現在、私が勤務している複合ビルはこれまで経験した警備現場の中で来客が少なく、暇な現場です。防災センター詰めでの監視が業務の中心で立哨はなく、警備員が動くのは巡回、解錠依頼対応、発報時の現場確認、人倒れなどの緊急対応ぐらいです。座哨業務で暇な現場ではどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

昼間も暇

大抵の施設現場の朝は忙しいです。大型商業施設では出勤スタッフの入館証の確認、イベント等で外部の業者が入館する時はその手続き、商品搬入車両の出入管理など。中央省庁では職員証の確認、売店等のスタッフの入館証の確認、各部署の職員に渡す鍵のチェック、その日に予定されている会議の確認など。しかし、小規模の施設ではこれらの業務に追われることはほとんどありません。現在の複合ビルも職員さんへの鍵渡しもテナントが少ないので楽だし、作業等で外部業者の入館の一日2~3件ぐらいです。なので事件・事故・トラブルがなければ一日平和です。たまに作業用車両スペースに無断で駐車・駐輪、客用エレベーターの台車乗せ、敷地内喫煙などの利用客がいて、見つけたら声掛けに行くことがありますが毎日ではないし、一日何件もありません。

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夜間はもっと暇

23時に閉館、一般客はいなくなり、テナント職員も退勤、たまに残業の職員が残っているテナントもありますが、通常は閉館時間を過ぎたら人がいなくなります。そして、夜間は来訪者も来ないのでモニター監視以外はやることがありません。

現場によっては夜間も人が動いている施設があります。空港は日中に比べて人が少なくなりますが、無人にはなりません。また、宅配会社の倉庫では夜間も派遣従業員が仕分け作業をしており、作業場へのスマホ持ち込み禁止だったので、警備員が金属探知機で作業員のボディーチェックをしなければならず、夜間も暇ではありませんでした。

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暇な現場のデメリット

人間は楽な環境に慣れてしまうとそれが当たり前に感じてしまい、ほんの少し動くのも面倒になります。警備業務でも暇な日常が当たり前になると、倉庫など部屋の解錠依頼や発報現場の確認など大した業務でもないことが面倒になってしまいます。実際、今の現場では積極的に動かない、働かないおじさんが少なくありません。私も現在の楽な現場に慣れてしまって、もし何かの事情でこの現場を離れることになったり別の会社で働くことになって、そこがものすごくキツイ業務だったらと思うと不安になります。なので、私は『働かないおばさん』にならないよう自分を戒めて業務に臨んでいます(少なくともそのつもりです)。

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まとめ

①暇な現場は昼間も暇である。同じ施設警備員の仕事でも、忙しい現場との業務内容の差は大きい。

②暇な現場の夜間はもっと暇。来訪者が来ないのでほとんどやることがない。

③暇な現場に慣れてしまうと些細な依頼も面倒になる。万が一、会社や現場が変わったらついて行けないかもしれない。

以上、暇な現場の話でした。私はこれまで空港保安検査、中央省庁の出入管理・受付と忙しい現場が多く、精神的な余裕のない日々を過ごして来ました。2年前に現在の会社に入り、複合ビルの現場に配属されました。最初の頃はこれまで経験した殺気だった雰囲気がなく、のんびりした環境で拍子抜けしました。それでも消防訓練や無線機テストの業務が定期的にあり、警備員として有事に備える心構えは忘れてはならないと思いました。

この暇な現場で勤務するようになって、将来のことを考える時間が増えました。50代後半になり、いつまで警備員をやってられるのか、在宅でできる仕事はあるのか、自分に何ができるのかなど。これまで多くの仕事を渡り歩いて警備会社は現在で8社目、この会社で最後にしたいと思っています。もっともなかなか思い通りにいかないのが人生ですが。

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