施設警備と交通誘導

警備員の業務は大きく4つに区分されてます。1号警備(施設警備)・2号警備(雑踏・交通誘導整備)・3号警備(運搬警備)・4号警備(身辺警備)。中でも需要が高いのは、施設警備員と交通誘導警備員です。そこで、施設警備と交通誘導警備の違いを比べてみます。

勤務地

施設警備は配属された現場で毎日勤務するのが一般的です。2~3か所を掛け持ちする場合もありますが、基本的にはずっと同じ現場の警備隊員として勤務します。

交通誘導は必ずしもいつも同じ現場とは限りません。工事現場だと今日はA市、明日はB市と日々会社の指示を受けてその現場で勤務するパターンが多いようです。工事現場は工事終了と同時に警備員も仕事がなくなり、すぐに次の仕事が入るとは限らず、収入が不安定になることもあるようです。店舗の駐車場や運送会社のような大型車の出入りが多い施設での交通誘導では、同じ隊員がシフト制で勤務する場合が多く、こちらは安定して勤務ができます。

建物の中か外か

施設警備は館内での業務がメインです。ただし、不審者の入館を防ぐために施設の出入口など屋外での立哨業務があるので、必ずしも雨風凌げて楽というわけではありません。屋内でも入口付近は多少暑さ寒さの影響はあります。

交通誘導は屋外がメイン、猛暑激寒、暴風雨に降雪、どんな時にも屋外で立哨しなければなりません。暑さ寒さの対策は自己責任でしっかりやらないと体を壊してしまい、最悪勤務中に倒れてしまうことも。警備業界全体が慢性的な人手不足ですが、特に交通誘導は屋外での長時間の立哨がキツイため、常時求人募集している状態です。

労働環境

施設警備は屋内での勤務なので天候の影響が少なく、現場によっては座哨もあるので働きやすい環境でしょう。しかし、警備隊の一員として複数の隊員と関わらなければならないので、人間関係が上手く築けないと厳しいかもしれません。

交通誘導はどんな悪天候でも屋外で立哨しなければならないので、体力的にはかなりキツイです。休憩時間がきちんと確保できて無理なく働ければ良いのですが、少人数で一人当たりの実働時間が長いと体に堪えるでしょう。

まとめ

①職場が毎日変わるか同じか。施設警備は毎日同じ現場に出勤、交通誘導は毎日現場が違う。

②屋内か屋外のどちらで勤務するか。施設警備は屋内、交通誘導は屋外がメイン。

③労働環境の違い。施設警備は人間関係で苦しみ、交通誘導は悪天候に苦しむ。

以上、施設警備と交通誘導の違いでした。どちらが向いているかは人それぞれです。体力に自信がある一匹狼タイプは交通誘導が向いているでしょうし、複数人で安心して働きたい人は施設の方がいいかもしれません。私は寒いのが苦手で激寒の中での立哨が辛いので、交通誘導は向いてないと思ってます。


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