立哨と座哨

施設警備業務に出入管理・受付がありますが、現場によって立哨と座哨があります。それぞれのメリットとデメリットを考えてみます。

座哨は楽

立哨経験のある警備員からすると座哨は楽です。現在、私が勤務する現場は防災センターでの監視業務が主な仕事で一日の大半が座哨なのでとても楽です。これまでの現場では、立哨1~2時間の業務は普通でした。私服保安員時代は3時間店内で立ちっぱなしでした。足腰の悪い警備員が多いのも納得です。

座哨業務時の注意点

座哨業務で気を付けること、それはズバリ居眠りです。お客さんが次々と来て対応に忙しい時は立っている時間が長いですが、客足が途絶える暇な時間にボーっと座っているうちに、いつの間にかウトウトしてしまうことがあります。そしてお客さんが来ても気付かないなんてことになればクレームになり、その隊員が現場を外されたり、契約存続の危機にもなりかねません。

霞が関中央省庁の会社での話です。私が関係しない現場での出来事ですが、夜勤の時間帯に座哨の受付で本を読んでいたそうです。深夜に来客もなく、暇だったのでしょう。ところがいつの間にか寝落ちしてしまい、運悪く本が足元の電気ストーブの上に落ちてしまったそうです。その本が燃えて煙探知機が発報、居眠り警備員は慌てて燃えた本を外に持って行き、足で踏んで火を消して事なきを得たとのこと。相番者は仮眠中、一旦は起きたのですが異常なしで現場確認をしなかったそうです。しかし、どういう経緯かわかりませんが、この件がクライアントに伝わってしまい、上席が謝罪に出向く事態に。その後、この受付の椅子は撤去されて立哨することになったそうです。

立哨業務の利点

立哨は座哨に比べて体力的な負担が大きいです。しかし、適度な緊張感が保たれて眠気防止になります。また、トラブルが起きた時に素早く対応できる、立哨の方が犯罪の抑止力になる、来館者に安心感を与えるなどのメリットがあります。

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まとめ

①立哨業務よりも座哨業務が楽。体力がない警備員は立哨はキツイ。

②座哨業務は業務以外のことができたり、居眠りしがちである。気を引き締めないとクレームやクライアントの信頼を損ねる事案が起きてしまう。

③立哨業務にも利点がある。眠気防止、素早い行動、犯罪の抑止力など。

以上、立哨と座哨を比べてみました。警備員の立場からすると座哨の方が断然楽です。ただ、施設警備の基本は見せる警備、存在を示すことで事件や事故の防止に繋げるのが警備員の役目です。来館のお客様から見れば、出入口に緊張感を持って立哨している警備員がいることで安心するのではないでしょうか。

以前、私が通っていた整体院の先生から聞いた話ですが、立ち仕事は女性の方が疲れやすいそうです。男性に比べて筋力が劣るため、足腰の筋肉疲労になりやすく、無理して立ち続けていると足首や膝、腰に負担がかかってしまうとのことです。立哨が多い現場では、できるだけ体に負担がかからないような時間配分が望まれます。

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