警備員の高齢化・高齢警備員は戦力外?

警備員は高齢者でも採用されやすい仕事です。60代~70代の新人なんて珍しくありません。しかし、ほとんどの人は健康面や体力面で何かしら問題を抱えており、戦力になる人はごく一部です。

警備業界は超高齢化社会

日本の若年労働力人口が減少しています。これは業界にかかわらず、働き手の確保が難しい状況です。『低賃金で誰でもできる』という警備業のイメージ、若者から見れば魅力的な職種ではないでしょう。警備会社の求人広告、ほとんどが『年齢・経験不問』。一般的に再就職が難しい40代以上にとっては難易度の低い転職先が警備業界、応募者の大半が中高年になるわけです。

70代以上の警備員は使えない?

高齢警備員は健康面や体力面での不安があります。勤務中に突然倒れたり、緊急時に機敏に動けないなどのリスクが多いです。霞が関中央省庁時代、70代の隊員が出勤途中で自宅の最寄り駅で倒れて救急搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となってしまったことがありました。これまで大きな病気もなく、普通に働いていた人でしたが、高齢者は突然体の異変に見舞われる危険が高いのです。

高齢でもできる警備員はいる

高齢隊員の中には、若々しくてきびきび動く人もいます。70歳過ぎとは思えない、実年齢を知って驚かされる隊員。少数派ですがこうした密かに尊敬できる高齢警備員も存在します。警備員の資質は年齢だけで判断できるものではありませんね。

まとめ

①警備業界は高齢者が多い。年齢制限がないため、再就職を望む中高年の受け皿になっている。

②高齢警備員はリスクが多い。健康面・体力面の不安材料が多い。

③できる警備員に年齢は関係ない。高齢でも健康で動きが機敏な隊員は存在する。

以上、警備員の高齢化についてでした。日本の高齢者は年金だけでは生活できない、70代~80代でも働かなければ生きていけない、そんな時代になりました。定年制がある会社は社員個人の経済的事情に関係なく、決まった年齢で引退させられます。多くの警備会社は定年制がなく、体力が続く限り働き続けることができます。行き場のない高齢者の受け皿になっている業界です。それ故に高齢者が集まり、平均年齢が高くなってしまうのです。私の個人的な意見としては、給与・待遇・環境など若者が働きたいと思えるような業界になればうれしいですね。

タイトルとURLをコピーしました