立哨・長時間の立ち仕事

私は高校卒業後の約15年間、印刷業界で働いてました。在籍した会社は3社、どこも工場だったので立ち仕事でした。その後の2年半は葬儀業界、そして警備業とずっと体を使う仕事に従事して来ました。なので施設警備での立哨業務もさほど抵抗ありませんでした。前職がデスクワークの事務職だった人は立哨は慣れるまでキツイようです。立っているだけで金がもらえる楽な業務に見えるかもしれませんが、体への負担は半端ないです。

現場によって異なる立哨

オフィスビルや工場の入口や商業施設のバックヤードの出入管理での立哨、ライヴ会場やスタジアムの観客席での立哨、スーパーやデパートの入口でお客様を迎え入れるための立哨などがあります。現場研修期間に退職した商業施設のバックヤードに貼ってあったお客様の声です。

『店の入口に立ってる警備員が手を後ろに組んで偉そうにしてる』

私が教わった立哨は肩幅ぐらいに足を開いて両手を後ろに組んで立つスタイルでした。スポーツイベント会場の観客席通路での立哨だったので、両手は後ろで胸を張るスタイルで良かったのでしょう。しかし、お客様を迎え入れる商業施設の入口でこのスタイルは偉そうに見えてしまうようです。両手は前に組む『いらっしゃいませポーズ』、店員さんの『ありがとうございました』スタイルの立哨が要求されます。

カッコいい立哨

いらっしゃいませポーズと胸を張って微動だにしない立哨、どちらがカッコいいかと言えば後者でしょう。しかし、30分∼1時間微動だにせず立ち続けるのはなかなか難しいです。多少は動かないと足腰に負担がかかり、長期的な痛みや故障の原因になります。壁や手摺りに寄りかかったり、体重を片側にかける立ち方は見た目が良くないですね。常に人に見られてる意識を持っていればカッコいい立哨ができるようになるのではないでしょうか。

まとめ

①施設警備の立哨は現場によってスタイルが違う。出入管理での立哨、観客席での立哨、お客様を迎えるための立哨がある。

②立哨は心構え一つでカッコ良く見せることができる。常に見られている意識を持とう。

以上、立哨業務のお話でした。現在私が勤務している現場は立哨業務がありません。防災センターでのモニター監視が主な業務なので、一日の大半は座っているという非常に珍しい警備現場です。近隣の施設で立哨してる警備員を見かけると心の中で「お疲れ様です」と声を掛けてます。立哨は立ってるだけで金がもらえる楽な仕事ではありません。施設で立っている警備員は決して偉そうにしているわけではありません。どうかご理解ください。

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