施設警備員の現場異動は珍しくありません。警備員が会社に異動を申し出る場合と、警備員の意思とは無関係に会社や現場の隊長の判断で異動を命じられる場合があります。ここでは警備員が異動を命じられる理由について考えてみます。
自分が間違っているとの認識がない
古参の高齢隊員に多いですが、昔のローカルルールに固執して変化する業務内容について行けない、キャリアが長いことを鼻にかけて後輩たちにマイルールを強要する、しかし本人は真面目に仕事をしているつもりで、自分が現場の中心人物であると勘違いしています。プライドも高く、異動を命じられても今更新しい現場で一から始めたくないと退職するケースが多いです。
接客業に向いてない
施設警備は接客業務が多いので、接客業の経験がない警備員にとっては辛いかもしれません。異業種から警備業界に転職して来た人の中には『警備員は立ってるだけで給料がもらえる楽な仕事』と大きな勘違いをしてる人がいます。そんな人がお客さんの案内や問い合わせにまともな対応ができず、クレームが多くなると隊長から会社に申し入れして現場から外れてもらうことになります。
発言や態度に問題がある
常に不平不満ばかり言っている、誰かの悪口ばかり言っている、人をバカにするような発言や態度、わがままな要求(毎週土日休みたいなどシフトに文句を言う)など隊の輪を乱すような隊員は、隊長判断で出て行ってもらうことになります。同僚を不快にさせる言動が目に余る人は、人と接する仕事は不向きだと判断されます。
まとめ
①真面目に仕事をしてるつもりでも追い出される。マイルールに固執して変化について行けない。自分が間違っていると認識していない。
②警備業務はサービス業だと理解していない。接客業の経験がないと厳しい。
③自分の発言や態度が原因で同僚に嫌われる。人間関係が悪いと業務に支障をきたす。
以上、警備員が現場から追い出される理由を考えてみました。昔からの知り合いを入館ルールを無視してセキュリティチェックをせずに発券・入館させた古参隊員、接客態度が悪くてクレームが多く何度も注意されても改めない隊員、先輩隊員を呼び捨てにしてジジイ呼ばわりする新人女性隊員、隊長のやり方や業務のルールにいちいち文句を言って周りを不快にさせる隊員、発報などの非常時に動かない怠け者隊員、私がこれまで見て来た現場を出された隊員です。どの人も人間性に問題があり、同僚から嫌われていました。たまたま一つの現場でうまくいかなかったということもありますが、人間性に問題がある人はどの現場でも嫌がられて長くいられず、現場をたらい回しにされた挙句にどこの現場にも入れなくなって自宅待機、仕事がなくなって稼げなくなり、退職するしかなくなります。一つの施設で長く働きたければ、チームワークを大切にしなければなりません。