傷病者救助・AEDと救急車

施設内で傷病者が発生した時、警備員は何をすれば良いか。現任教育で教わってもいざその場に立ち会うと何をして良いかわからなくなる隊員がいます。傷病者の状態も様々、私のこれまでの経験ではほとんどが救急車要請の対応です。

施設内の傷病者

施設警備現場では体調不良者や傷病者に出会うことがあります。施設内で転倒しての怪我、施設内の飲食店での過度の飲酒、持病の発作、熱中症など症状は様々です。そして傷病者は来館客だけでなく、館内のテナント従業員も勤務中の怪我や体調不良に見舞われることがあります。

救護室・AED・救急車

傷病者の状態によって、救護室で休んでもらうかAEDでの応急処置か救急車要請かの判断を迫られます。心肺停止状態であればAEDと心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行うと同時に119番救急車要請ですね。私は幸いAEDを必要とする傷病者と遭遇したことがありません。AEDを実際に扱ったのは上級救命講習の時だけです。現在の施設は救護室がないため、傷病者が自力で帰れないと判断した時は救急車要請です。私がこれまで経験した現場では救護室がある施設は少なく、あっても従業員専用で一般客には使わせない場合が多いです。

まとめ

①施設警備現場では様々な体調不良者や傷病者に遭遇する。お客様だけでなく、従業員も傷病者になり得る。

②救護室かAEDを使うか救急車を呼ぶのか。救急車を呼ぶことが多い。

以上、警備員の傷病者対応についてでした。傷病者の症状が比較的軽く、本人も「大丈夫」と言っても警備員としては大事を取って救急車を呼ぶケースが多いです。帰る途中で容態が急変なんてことも想定して救急車で病院に行ってもらった方が安心ですから。時々、「朝から体調悪かった」「来る途中で気分が悪くなった」と言うお客さんがいます。それなのに無理して会合に参加して飲酒したり、イベントに参加して余計に具合が悪くなってしまったなんてこともあります。このような方はできれば無理せずに家で休むか病院に行ってもらいたいです。他にこんな困った傷病者がいました。不整脈の持病がある70代女性が館内で倒れていたので救急車を呼んだのですが、救急隊の人に名前や住所を聞かれても答えず、救急車に乗るのも拒否。しかし自力で歩くのが困難な様子だったので救急隊が説得するも「大丈夫」の一点張り。1時間ごねられて困り果てた救急隊員が警察に通報、警察官が臨場する事態に。それでも頑として救急車に乗らず、フラフラと歩いて帰りました。この方が無事に帰宅できたかどうか知る由もありませんが。どうか体調が良くないと感じたら外出は控えてくださいね。

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