一人勤務の現場・一人は気楽なのか

施設警備で一人勤務の現場は楽なのか。私服保安員時代はほとんど一人勤務でした。大型店舗で複数人での現場もありましたが、バラエティーショップ、スーパー、ドラックストアーなどは一人でした。その後、経験した一人現場は女子中学校でした。前の会社の空港保安警備隊が大人数でスパルタを気取ったパワハラ集団だったので、一人現場の配属にホッとした記憶があります。個々の隊員の性格にもよりますが、一人勤務と警備隊、どちらが楽なのでしょうか。

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一人勤務は誰とも関わらずに済むのか

複数人の警備隊では煩わしい人間関係が付きまといます。私は空港保安警備隊でいじめのターゲットにされていたので、複数人で働くのが怖くなってました。一人勤務なら隊員間での悪口や仕事の愚痴などの雑音を聞かなくて済むと思いました。とは言っても、中学校で働いている人はいるわけで、全く誰とも関わらないわけにはいきません。主に事務主任から指示や依頼がありますが、その他の事務方職員、先生、清掃業者などの方々とうまくやっていかないとなりません。無人の倉庫の見張り番なら誰とも関わらずに済むかもしれませんが、一人勤務は警備員の配置が一人ということであって、施設の職員達とのコミュニケーションは必要不可欠です。

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複数人の警備隊で分業

施設の規模によって4~5人の少数精鋭警備隊、20人以上の大所帯と様々です。私が経験した霞が関中央省庁では正門と裏門と玄関、それぞれ3名ずつの配置です。さらに1名が巡回、最低10名は必要です。そして当然のことながら、交代要員も必要で平日(開庁日)は20人で勤務してました。現在の複合ビルは当務3名、日勤1名です。いずれにしても、施設警備は複数の隊員で業務を分担する現場が多数です。

一人勤務の施設警備

一人勤務の現場は主な業務は雑事が多いです。学校なら生徒の登下校の見守りと警備らしい業務はありますが、早朝に校門前の掃除、池の水の補充、新聞や郵便物の取り込み、来客対応など雑多です。また、スーパーでは買い物かごやカートの片づけ、ゴミの分別など警備業務とは無縁の仕事などです。何事もない平和な日々が続けばいいのですが、事故やトラブルがあった時、一人勤務では頼る人がいません。警備隊なら困り事や面倒事は隊長・副隊長に判断を委ねることができますが、一人の現場では自分で判断して対応しなければなりません。適切な判断ができずにクライアントに迷惑かけることになれば信頼を失うことにもなってしまいます。一人勤務は気楽な部分はありますが、責任を伴う現場でもあります。

まとめ

①一人現場で誰とも関わらずに働くのは不可能。隊員同士の煩わしい人間関係はないが、施設の職員とのコミュニケーションは必要。

②施設警備の基本は複数人の警備隊で働くのが基本。施設の規模によって人数に差はあるが、複数人の現場がほとんど。

③一人勤務は業務で頼る人がいないという不安がある。事故やトラブルが発生した時、自分の判断で対応しなければならない責任が伴う。

以上、一人勤務の現場と警備隊の現場を比べてみました。一人勤務を気楽と捉えるか不安に思うかは人それぞれでしょう。ただ、一人現場でミスをしたら全て自分が責任を取る覚悟が必要ですね。私が中学校で一人勤務した時は、幸い事務方の職員さんがいい人達で働きやすい現場だったので精神的には楽でした。働きやすさは一人か複数かだけでなく、配属現場の雰囲気にも左右されますね。

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