誰しも同じ賃金なら楽な仕事がいいと思うでしょう。施設警備は配属された現場によって業務内容が様々です。不特定多数の人の出入りが激しくて問い合わせやクレーム対応に追われる施設、来館者が多くて出入管理が忙しい施設など多忙を極める現場がある一方、出勤時に鍵を受け取りに来る職員が限られており、防災センターでのモニター監視が主な業務で緊急時以外は楽な現場もあります。私が現在勤務している現場は後者です。かつての空港や中央省庁に比べて楽だと実感しています。しかし、一方で楽な現場ならではのデメリットもあることに気づきました。楽な職場=天国とは限りません。
ヒマな現場は私語が増える
来館者の対応に追われたり待機・休憩時間が少ないなどの忙しい現場は、隊員同士でおしゃべりしてる暇がありません。仕事以外の話は仲が良い隊員同士で休憩時間が重なって一緒に食事する時にする程度です。しかし、暇な現場ではやることが少ないために隊員同士でのおしゃべりが始まってしまいます。私が現在勤務する現場は4名の隊員が防災センターでのモニター監視業務に従事していますが、無言での監視業務は苦痛です。私以外は男性隊員、その大半は60代以上の高齢隊員です。大抵、私語が始まるのは高齢隊員同士です。子供や孫の話からどこのラーメン屋が美味いとか、どの車の燃費がいいかなど、業務とは全く関係ない話で盛り上がっています。私はそんな爺さん達の話に興味ないので、雑音にしか聞こえないのですが。そしてそんなおしゃべりで人間関係が良くなると勘違いしてる隊員がいます。確かに隊員同士でいがみ合っているよりも仲が良いほうがいいです。しかし、監視業務そっちのけの無駄話で仲良くなってるつもりでいるのはいかがなものでしょうか。
ヒマな現場は仕事ができない隊員が目立つ
開館業務、監視業務、巡回、閉館業務など毎日タイムスケジュールに沿って行っています。毎日決まった業務なので、その現場に長くいれば習慣として身に付きます。そんな日常で仕事ができるかできないか判断されるのは緊急時、施設内で発報があったり人倒れや不審者などで救急や警察への通報が必要な時にテキパキ動けるかどうかです。
先日、私が勤務する複合ビルでエレベーターの故障による発報がありました。その時、防災センターにいたのは私と高齢隊員の2名、私は受信音を停止後すぐに当該エレベーターの現場確認に行きました。そして休憩中の副隊長が出て来て設備に連絡、業者への連絡を依頼しました。幸い人の閉じ込めはなく、1階で停止状態だったので、私はカラーコーンと貼り紙で『故障中 使用禁止』と告知、その後報告書に記載、これが一連の流れでした。この間、私と防災センターにいた高齢隊員は何もしませんでした。ただ突っ立ていただけ、何をどうしていいのかわからないボンクラ隊員でした。この隊員は8カ月前に異動して来たのですが、一言で言えば『働かないおじさん』。まず自分から積極的に動かない、テナント職員からの解錠依頼も内線電話の応対も受付対応も、自分でやらずに誰かに任せようとします。このボンクラ隊員については過去のブログ働かないおじさんと出入管理 | 女子警備員ちゃんめんのブログ (chanmen-blog.com)で紹介してますので、よろしければそちらもご覧ください。
忙しい現場は自分の仕事が精一杯で人の働きぶりを観察する余裕がありませんが、暇な現場は時間に余裕がある分、互いの仕事ぶりを観察そして品定めされます。そして役立たずの烙印を押されると、せっかくの楽な現場から異動させられることにもなります。
ヒマな現場の人間関係
暇な現場では他人のアラが見えがちです。お客さんの対応ができない、職員の依頼の対応ができない、電話応対ができないなどのボンクラ隊員は「使えない」「いらない」など悪口の対象にされます。どこの現場でもそうなのですが、仕事ができないボンクラ隊員は隊長や先輩に注意されても改めようとしません。ふてくされる、口答えする、陰で文句を言うなど人間として問題がある人が多いです。こうした隊員は隊の雰囲気を悪くして人間関係に悪影響を与えます。腐ったミカン、いやボンクラ隊員はできるだけ早く現場から出して他の隊員に害が及ばないようにした方がいいです。
まとめ
①暇な現場は私語が多くなる。おしゃべりが人間関係を良くすると勘違いする高齢隊員。
②暇な現場では仕事ができないボンクラ隊員が目立ってしまう。やる気がない怠け者が暇な現場に配属されると益々怠け者になる。
③暇な現場は人間関係が悪くなることも。他の隊員の言動や仕事ぶりが見えるため、些細なことで嫌われることもある。
以上、楽な現場のデメリットについてでした。私自身、今の現場で勤務するようになって体が楽になりました。業務の楽さに加えて通勤状況も楽になりました。しかし、今の現場で未来永劫働ける保障はどこにもありません。契約期間が切れて次の契約が取れなければ違う施設に異動しなければなりません。また、会社都合やクライアントからの要請で撤退することになるかもしれません。そしてその異動先は地獄のようなキツイ現場かもしれません。現在の現場を大事にして、楽な現場だからとだらけることなく、気を引き締めて勤務に臨もうと思う今日この頃です。