やる気ない新人・研修サギ

新任教育を終えて現場に配属されて来た新人は初日から辞める気だった、最近各警備会社でこのような新人警備員が現れていると聞きました。新人には仕事を覚えてもらうために1週間~10日間ほど先輩隊員について現場研修をしてもらいます。研修と言えども労働時間として拘束されているので賃金は発生します。新人は半分お客様扱い、ミスやトラブルが起きても教育係の責任、研修期間は何かあっても先輩達が守ってくれます。そんな研修期間を終えていよいよ明日から一人立ちとなった時に『飛ぶ』、欠勤の連絡はなくこちらから電話しても繋がらない状態、俗に言う『バックレ』です。結局1ポスト穴が開いてしまい、前日の当務者が残って穴埋めするという大変な迷惑を被ることになります。                         このような迷惑行為を一社だけでなく複数の警備会社を渡り歩いて行う『研修サギ』も存在しており、警備業界を荒らす迷惑千万な輩です。

                              

研修サギは見抜けるか

施設警備は接客業としての資質・コミュニケーション能力が大事です。これらが備わってないと施設警備員として長期的にやっていくのは難しいでしょう。『警備員は立ってるだけで給料がもらえる』と勘違いして入って来た未経験者が「こんなはずじゃなかった」と研修期間中に辞めて行ったのを何度も見て来ました。このように思っていたのと違った、業務内容が複雑で自分には無理などと言った理由で辞めてしまうのは仕方ないことです。ただここで悪知恵が働く輩は、責任がない研修期間だけ居座って給料もらって研修が終って一人になる時に辞めようと画策する、これが『研修サギ』です。中には最初から研修サギ目的で初日から辞める気満々でやってくる輩もいますが、これを見抜くのは難しいと思います。一見やる気のなさそうな新人でも長く働く人もいますから。

研修サギは会社に痛手

クライアントとの契約時に警備員の配置人数や料金が決められます。研修生が配属された際、通常よりも一人多い状態ですが、その一人分の料金をクライアントに請求できません。研修生の賃金は会社持ち出しになります。それでも将来戦力として働いてもらえるなら先行投資になりますが、研修だけで逃げられると会社にとっては痛手となります。

以上、施設警備現場に現れる『研修サギ』についての話でした。                                     悪質な研修サギは業界全体で情報共有して警備業界から排除できればいいのですが、警備会社間の横のつながりがほとんどないため、対策が難しいです。元々やる気のない人が入って来るのは他の隊員の士気にかかわるので本当にやめてもらいたいです。

タイトルとURLをコピーしました